霞ヶ浦

日本で第二位の大きさを誇る霞ヶ浦は、帆引き船という伝統文化が今もなお残されています。帆引き船は明治13年にシラウオ漁を目的に考案されました。その後はワカサギ漁にも使われ、昭和42年にトロール船に取ってかわるまでの間、霞ヶ浦漁業を支え続けました。帆引き船は凧の原理を応用したもので、巨大な帆を張り、風の力を受けて、船を横流しすることで水中の網を引き漁法です。それまでの漁法と違い、少人数での漁が可能になり、霞ヶ浦の風物詩となるほどに盛んになりました。後にいったんは姿を消した帆引き船ですが、その雄大で美しい姿と貴重な文化遺産であることから、観光帆引き船として復活しました。青い空と湖面に真っ白な帆を映しながら進む様はとても美しく、訪れる人を楽しませてくれます。

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